北欧のテクノロジー立国フィンランド。5Gに代表される携帯通信技術や、Linuxオープンソースなど、同国を発祥とするイノベーションは枚挙に暇がありません。人口わずか550万人たらずの小国フィンランドの起業家たちは最初から世界のマーケットを目指し、ダイバシティなチームを編成します。
フィンランドの中北部に位置し北スカンジナビアの首都と呼ばれるオウル市では、「Oulu Talent Hub」と呼ばれるイノベーションハブが運営されており、企業とタレントとのマッチングサービスを提供しています。
「Oulu Talent Hub」について
全ての企業にとって、いかに優秀な人材を確保するかは事業の成否を決める重要な経営課題と言えます。特に昨今の急速なデジタル化に伴い、AIやクラウドを扱うことが出来る高度なIT人材は世界中で枯渇しており、それはこのオウル市においても例外ではありません。また、ジョブ機会を求めるタレントたちにとっても、希望に見合った職場を効率的に探すことは容易ではありません。
フィンランド国オウル市では、こういった求人者と求職者の双方のニーズをくみ取ったマッチングサービスを、産学官の連携により実現した「Oulu Talent Hub」というプラットフォームにより提供しています。
灯台もと暗し、近くにいても出会えない関係
オウル市はオウル大学やオウル応用科学大学などの名門大学を擁し、これまで優秀な国際タレントを多く輩出してきましたが、卒業生と地元企業とが上手く出会うことが出来ず、人材が他の地域や外国に流出してしまうという課題があった様です。
産学官連携の人材マッチングプラットフォーム
「Oulu Talent Hub」はタレントと企業とのマッチングを実現する産学官連携の人材プラットフォームです。
国際的な人材を求める企業と、高度なジョブ機会を求めるタレントたちは、当プラットフォームが運営する情報セッション、マッチングイベント、職場体験会などを通じて、早い段階から密なコミュニケーションを開始することが出来ます。
人材マッチングサービス自体は目新しいものではありませんが、産学官連携でサービス展開されていることや、Webサービスのみでは無く、イベントや体験会などと組み合わせて提供されていることがユニークだなと思いました。ヴァーチャルとリアルを上手く融合したサービス事例として勉強になりました!
人材採用のオンライン化、および採用後のリモートワーク化も進む
人材マッチングではありませんが、人材採用のオンライン化(つまりオンライン面接)や採用後のリモートワーク化も進んでいます。
特にコロナ禍に入ってから、その動きが加速したように思えます。
例えばフランスでは、以下のようなリモートワーク求人専用のプラットフォームが運営されています。
このようなサービスによって、どこでも働ける世界が実現されるかもしれませんね。
コメント