本記事では、約20年のプログラミング経験があり、子供にも教えている筆者が考える、プログラミングが子供の教育に良い理由を紹介します。
プログラミングによって身につく能力(スキル)や将来的な展望、海外での教育方法などを紹介しながら、幼児教育(小・中・高校生含む)になぜプログラミングが良いのかを説明します。
昨今、プログラミング教育や習い事が流行っていますが、私は単なる流行りだからではなく、
以下のような理由でプログラミング教育をオススメします。
論理的思考が身につくから
プログラミングは命令を書いていく作業です。
そして、出来上がったプログラムはその命令を一つ一つ順に実行していきます。
例えば、プログラミングでロボットを動かす際、まず1m真っ直ぐ動いて、右に90°回転して、30cm進んで・・・などと動作命令を一つ一つ書いていきます。
この命令をどのように組み立てて目標を達成するかが論理的思考そのものです。
命令一つ一つに、またその順番に意味があり、組み立てた命令の道筋を考えながら全体を作っていきます。
プログラムは命令した通りにしか動きません。スポーツなどのように感情やその日の調子などの要素は基本含まれません、純粋にロジックで動きます。
つまりプログラミングは論理的思考を集中的に鍛える最高のトレーニングと言えます。
問題解決能力が鍛えられるから
上で説明した通り、プログラムは命令に沿って動くため(つまり命令以外の動きはしないため)、
「原因と結果」がはっきりしています。
つまり、プログラムが思い通りに動かなかった時、命令を一つ一つ確認していけば原因を探ることができます。
原因が特定出来たら、次はどう直せば良いか考え、手直しします。
これがプログラミングにおける「デバッグ」であり、一般的には「問題解決」と言えます。
原因の特定や、「こうしたら良いのでは?」と仮説を立てながら解決案を考えることで問題解決能力が身につくのは言うまでもありませんね。
仮説⇔検証のサイクル、「仮説を立てる⇒やってみた⇒だめだった、別の解決案は?」と試行錯誤できることは社会人にとって最も重要なスキルの一つであり、実際に自己啓発本にも良く出てきます。
これをプログラミングを通じて学ぶことができます。
そして、それはたとえ、ゲーム開発を行っても身につきます。
ゲームで自分の操作するキャラクターが思った通りに動かなかったり、画面が上手く切り替わらなかったり、問題が生じたときにすることは、上と同じ、原因の特定と解決案を考えることです。
個人的には、子供の好きなゲームをプログラミングさせて、自然にこの問題解決能力を身に着けさせるのが理想だと思っています。
ですので、例えば以下のようなプログラミングスクールでゲーム開発を学びながら、このスキルを身に着けていく、というのが良いのではないでしょうか。
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このリンクから無慮体験が申し込めるので、興味のある方は是非。
「自分の」答えを見つける練習になるから
受験勉強など、日本の教育の問題点として暗記型・詰め込み型であることが指摘されています。
このような決められた一つの答えを解くための勉強ばかりしていると、「知ってる/知らない」だけで問題を解いてしまい、『考える』能力が育ちません。
一方で、プログラミングは目的を達成するための道筋は一つではありません。難しい問題になると、道筋は無限に存在します。そしてそれらはどれも正解です。
つまり、プログラミングではどうすれば目的を達成できるか考えて、自分なりの答えを見つけることが重要になります。
会社に入るとわかると思いますが、正解のない問題を仕事として割り当てられます。
そこではつまり、自分で考えて、自分なりの答えを探さなければなりません。
プログラミングも同じです。
目的が決まったら、それに向けてどのような道筋で達成するかは自分次第です。
このように「自分で」、「自分の」答えを見つけること、その大切さは言わずもがな、わかりますよね。
将来、仕事で役に立つから
プログラミングと言うと、未だに、ゲームやアプリを作るものでオタクなイメージを持つ人が多いと思います。
しかし、例えば以下のような業務効率化もプログラミングで簡単に実現できます。
- 大量のエクセルファイルから、欲しい情報だけを抽出し、まとめる
- お店の売り上げやその推移を可視化(グラフ化)する
- ツイッターで、ある特定の地域で発信された、ある特定の言葉を含むものだけピックアップし、リスト化する
つまり、今まで時間と手間をかけて手作業でやっていたことを、プログラミングを用いることで自動化することができます。
これはエンジニアに限らず社会人全員にとって便利なスキルです。
さらに、情報過多のこれからの時代でますます必要とされるスキルであると断言できます。
受験科目になるから
2020年から小学校で、2021年から中学校でプログラミング教育がカリキュラムに入りました。
そしてさらに、2022年から高校でプログラミングを含む「情報」が必修科目になり、
2024年には「情報」が大学入試の出題科目になるとのことです。
(国語や数学、英語のような基礎科目になるそうです)
このように、日本の教育カリキュラムにもどんどんプログラミング教育が入ってきます。
とはいえ、プログラミングは数学や国語とは違い、そこまでの積み重ねがなくても簡単に始められて、また自分でどんどん学習を進めて行けます。
つまり早い時期から始められるし、やればやるほど得意科目になる可能性が高いです。
もしお子さんの興味があるのであれば、今すぐにでも始めさせてみてはいかがでしょうか?
海外の教育とプログラミング教育に共通点がある
モンテッソーリ教育に代表される、海外発の教育方法と、上で述べてきたプログラミング教育は共通点がたくさんあります。
例えば、モンテッソーリ教育における「自己教育力:自分を育てる力」は、先に説明した試行錯誤しながら自ら答えを探す問題解決力など通ずるところがあると思います。
また、もう一つの目標である、自立した人間を育てることも、プログラミングで要求される自分で考えることと同じであると言えます。
参考:https://studystudio.jp/contents/archives/36795
均質な教育、協調性を重んじる日本の教育に足りない点を補うべく、最近特に海外の個人を尊重し、自立を目指す教育方針が近年注目されています。
これまでに説明してきたとおり、プログラミング教育と海外の教育との共通点を考えると、いかにプログラミング教育が魅力的かがわかると思います。
日本は後発?海外のプログラミング教育事情
上述した通り、日本では2020年から小学校のカリキュラムにプログラミング教育が導入されました。
この導入のタイミングは世界的に見て、どうでしょうか?早い?遅い?
例えばヨーロッパを例にすると、IT先進国エストニアでは2012年から、多くのユニコーン企業を生み出しているイギリスでは2014年から導入されています。
つまり、日本は後発と言わざるを得ません。
以下の記事でヨーロッパ諸国を中心に、どのようなプログラミング教育が実施されているかを紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください。
実際、どうやってプログラミングを学ぶの?
では実際、どうやって子供にプログラミングを教えたらよいのでしょうか?
以下、代表的なものを紹介します。
プログラミングスクール
最近、数多くの子供用プログラミング教室が設立されています。
中でも、オンラインで受講できるものも増えてきているので、例えば以下のようなプログラミングスクールで、手軽にお試しすることができます(無料体験もあります)
【無料体験】小中学生専門のオンランプログラミングスクール【アンズテック】
このプログラミングスクールではScratch(スクラッチ)というビジュアルプログラミング言語を使って簡単なゲームを作ります。
具体的には命令のブロックを組み合わせて自分のキャラクターや敵を動かします(タイピングはあまり必要ありません、マウス操作だけでプログラミングできるので、初心者でも楽しめます)
上のリンクから無料体験ができるので、まず体験してみてお子さんの反応を見てみてはいかがでしょうか?
以下の動画はこのプログラミングスクールの紹介動画です。ご覧いただけたら雰囲気がわかると思います。
【無料体験】小中学生専門のオンランプログラミングスクール【アンズテック】個人的には、最初はプログラミング教室の無料体験の受講をオススメ
冒頭でも書いたように、私はプログラミングを仕事でも使っていて、技術はそれなりにわかるため、自分の子供には私が教えました。
しかし、やってみて気づいたのですが、以下の理由から、私と同じような境遇であっても、最初はプログラミングスクールの無料体験等をオススメします。
- 自分がプログラミングするのと、人に教えるのでは違うスキルが必要
- 先生が親だと子供が甘えてしまう
1、2回でも、プログラミングツールの使い方も含めて教えてもらえば、その後がかなりスムーズになります。
オンライン講座
上記プログラミングスクールの体験などを済ませ、簡単なプログラミングが組めるようになったら、オンライン講座を受けるのも良いかと思います。
ここでの「オンライン講座」は、上で紹介したオンライン教室・スクールのように講師とのインタラクションはありません。ビデオを見ながら、自分で進めて行く方法です。
私の息子(8歳)は、一番最初、教えてもらいながらいくつか簡単なゲームを作った後、今は以下のようなオンライン講座を見ながら、ほとんど自分ひとりでプログラミングしています。
子供プログラミング[第2弾](中級)インベーダー風シューティングゲーム編 親子でScratch(スクラッチ)で学ぶ7日間
このオンライン講座は様々なオンラインコースを格安で提供しているUdemyのコースです。
(私は自分自身のスキルアップのためにも、このUdemyを利用しています)
また、以下のような、プログラミングツールのインストールから解説してくれる入門コースもあるようです。基礎を確認する意味でも、こういったコースから始めるのもいいですね。
Scratch 3.0 入門 親子で楽しむプログラミング! スクラッチでゼロから学ぶプログラミング的思考の第一歩
オンライン講座プラットフォーム・Udemyは、上のコースだけでなく、他にもたくさんのオンラインコースを揃えています。
興味のある方は、Udemyのサイトへ行って、例えば以下のようなキーワードでオンラインコースを検索してみてください。
- 「Scratch」(スクラッチ ← 子供用のビジュアルプログラミング言語)
- 「小学生/中学生 プログラミング」
たくさんのコースが見つかるはずです。
Udemyの特徴は、サブスクリプション(月額課金)ではなく、コース買い切り型なので、
一度買ってしまえば、その後ずっとそのコースを観覧できます。
親子で始めるプログラミング講座
子供がプログラミングを始めるタイミングで、親である皆様も始めてみてはいかがでしょうか?
上でも説明した通り、プログラミング教育は小学校のカリキュラムに導入されています。つまり、家で「パパ。プログラミング教えてー」とか「ママ、プログラミングのここがわからないよー」などと頼まれることも増えるはずです。
これは、親にとってもプログラミングを学び始める良い機会ととらえましょう。
実際、親の世代からでも、プログラミングを学ぶことはたくさんのメリットがあり、多くのスキルが身に付きます。
その点について、以下の記事で詳しく説明しているので、是非、一読いただけたらと思います。
まとめ
本記事では、仕事でプログラミングを使っていて、且つ、自分の子供にもプログラミングをやらせている私が、「なぜ子供にプログラミングを習わせた方が良い理由」を書いてみました。
もちろん、プログラミングは万人が好きになるようなものではありませんが、将来的な需要や便利さを考えると覚えていて損はないスキルであることは間違いありません。
もしお子さんの習い事などで、プログラミング教室に少し興味を持っている方がいらっしゃいましたら、上のリンクから、まずは無料体験を受けてみることをオススメします。
もしそこで、お子さんがプログラミングに興味を持ち、はまってしまったら・・・将来はマーク・ザッカーバーグのようになるかも・・・?
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