本記事では、インフルエンサーを使ってプロダクトを宣伝するプラットフォームを提供するRankeeedを紹介します。
Rankeeedでは、自分が開発している製品やサービスなどをインフルエンサーを使ってSNS上に広告を打つことができます。日本でも多くの企業がこの手法を使ってPR活動を行っていますが、Rankeeedはそれを個人でも行うことを可能にしました。
広告の設定としても、SNSも幾つかの中から選べたり、予算も自由に設定できたりと、個人で使いやすいように色々と考えられています。
”あなたのブランドをインフルエンサーに紹介してもらう”
上の写真はRankeeedのサイトの一部なのですが、そこには、”あなたのブランドをインフルエンサーに紹介してもらう”と説明しています。つまり、Rankeedでは、個人単位で自分のプロダクト(製品、サービスなど)の宣伝をインフルエンサーに依頼することができます。
個人で申し込める点が新しい
上にも書きましたが、日本でも、企業がインフルエンサーや芸能人に自社製品のPRをお願いすることよくあります。インスタグラムで「#PR」といったタグを見たことがある方もいるはずです。
しかし、Rankeeedでは、個人でこのようなPR活動を依頼することができます。つまり、企業の物と比べるとかなり小さな規模ではありますが、だれでも利用できるレベルまで敷居を下げたのがRankeeedのコントリビューションと言えるでしょう
柔軟な金額設定
現状、多くのこのようなPR活動は、企業が大型インフルエンサーを使って宣伝するため、大きな額のお金が動いていることが想像できます。
しかし、上記のようにRankeedは個人での利用を可能にし、つまり個人で予算を設定して、それに応じた広告を打つことができます。
上の画像はRankeeedのログイン画面なのですが、そこでは利用可能な予算(Badget)を設定することができます。企業が行っているような大型案件では、採用するインフルエンサーのレベルや広告を出す範囲など、外的要因によって予算が決められることもあると思いますが、Rankeeedではまず予算を決めて、それに応じて広告を出していく形式になっています。個人の、しかも中小規模の組織にとってはこのスタイルはありがたいのではないでしょうか。
すぐに広告を出せる
サイトの説明によると、設定後、数秒で広告を出すことができる、とのことです。
企業案件などでは、綿密な打ち合わせの末、ようやくインフルエンサーによる広告を出すことができます。しかし、Rankeeedはそのような打ち合わせは無く、サイトから、もしくはアプリからすぐに広告が打てます。
もちろん、インフルエンサーの選定など、こだわる場合はその分時間がかかると思いますが、小さく・素早く広告を出したい場合などにはこのスピード感は魅力的ですね。
広告を出すSNSを選択可能
予算だけでなく、広告を出すSNSも選定することができます。皆さんご存知の通り、SNSによってユーザ層が違うため、どこに広告を出すかも戦略として考えなければなりません。
ログイン画面を見ると、現状選べるのは”Instagram”、”TikTok”、”YouTube”の三つのみですが、まだ駆け出し段階なので、これから増えることが良そうされます。
現在、フランス語のみの対応だが、今後は広く展開予定
サイトは現在、フランス語のみの対応となっています。
私はRankeeedの方にコンタクトを取ってみたのですが、そこで言っていたのは「今のところ」フランス語対応のみ、という言い方をされていました。おそらく、このビジネスが上手くいけば英語や他の言語にも対応していくのだと思います。
また、SNSもFacebookやLinkedInなどへの展開は容易に考えられるので、今後さらなる発展が期待されます。
実際、フランスのスタートアップをキュレーションしているサイト・Les Pepites Techで行っているスタートアップランキングでは多くの票を獲得しており、期待の高さが伺えます。
過去の広告の効果は解析され、改善されていく
Rankeeedで今まで扱ってきた広告やインフルエンサーのデータは全てストックされていて、解析されているそうです。このデータ、解析結果を用いて内部で改善されていくのでしょう。
サイトの中では「あなた(ユーザ)は自分のブランドの価値が上がるかどうかだけを確認しておけばよい」と謳っています。つまり、依頼したインフルエンサーや出した広告等の評価・解析はRankeeed側にお任せください、というメッセージです。
やはり現代のスタートアップ、このあたりはデータ解析(データサイエンス、AI)要素を入れてきますね。私もAIエンジニア、データサイエンティストの端くれとして、「マーケティング×AI」は非常に興味があります。
まとめ
インフルエンサーを使った広告やマーケティングをより身近なものにしたRankeed、非常に面白いスタートアップだと思いました。私も機会があれば使ってみたいと思いましたし、実際に効果はどのくらい出るのか非常に興味があります。
また、インフルエンサーはどのように雇っているのか、どのように見つけているのか、採用の基準はなんなのか、その点も非常に興味がありますね。
このビジネスモデルは各国でローカライズできるので、興味のある方は是非今後の動向をウォッチして参考にしてみてはいかがでしょうか?
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