本記事では、スマートフォンやIoT機器開発における4G/5G通信テストシステムを提供するフランスのスタートアップ・amarisoftを紹介します。
amarisoft社が開発するシステムを購入すれば、Linux上のソフトウェアで様々な通信規格・速度のテストが可能になります。特にIoTデバイスを開発している会社にとっては、プロダクトのテストにこういったシステムは重宝されるのではないでしょうか。
本記事の目次
4G/5Gの通信テストシステムを提供:amarisoft
このamarisoftはフランスのスタートアップで、スマートフォンやIoTデバイスなど、ネットワークにつなぐプロダクトの通信テストするためのシステムを開発している会社です。2012年設立とまだ若いにも関わらず、フランス国内では注目を集めています。
様々な通信規格・速度に対応
このamarisoft社の製品の一番のウリは様々な通信規格や速度をテストできる点でしょう。図をご覧いただくとわかるように、LTEはもちろん、5G NRやNB-IoTなど様々な規格に対応しているようです(私自身、通信規格に詳しくないので、間違いがあったらすみません)。
例えばスマートフォンを各国へローカライズする際など、様々な規格、様々な条件下(通信環境、速度など)でのテストが必要になります。その場合にこのシステムがあれば、対象となる条件を作り出すことが可能になります。
以下、製品のラインナップです。
Linux上で動作する←汎用性が高い
また、図からわかるように、Linux上でソフトウェアが動作します。皆様ご存知Linuxは汎用OSの代表格なので、使いやすいと感じるユーザは多いはずです。
また、テストでスクリプトやソフトウェアを利用する際にも、Linuxベースという点は大きなアドバンテージを発揮します。
また、テスト条件を変える際など、専用のハードウェアを主体とするシステムの場合、機材の再起動(リフレッシュ)が必要になりますが、ソフトウェアベースのシステムだとその必要がない、と謳っています。つまり効率よくテストができるということです。
スタートアップ支援政策・French TechのFT120にも選出
このamarisoftは、フランス政府のスタートアップ支援のための政策であるFrench Techが選ぶ、将来有望なスタートアップ120社の中に選出されています。近年の5Gへの移行も追い風になっていると思いますが、資金調達等の実績が無いと選ばれないのも事実なので、間違いなく「注目のスタートアップ」と言えます。
まとめ
近年、特にIoTデバイスを開発する会社が増えています。より多くの国、環境下で使える製品を作るためにも、通信のテストは必須です。そういったテストをより網羅的に、効率的に行うシステムを提供しているスタートアップが本記事で紹介したamarisoftです。
Linuxベースにして使いやすくしたこともポイントとなっているようですね。
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