【北欧スタートアップ】映像ハイライトをAIで自動抽出 AISpotter

フィンランド

本記事では、AIを用いて映像ハイライトを自動生成するSaaSを開発したフィンランド・オウル大学発のスタートアップ「AISpotter」を紹介します。

成長を続ける動画配信市場で、主にスポーツやセキュリティカメラ分野において実績を伸ばしている会社です。

以下、市場の背景、AISpotterについて、そして実際に生成されたハイライト映像を紹介していきます。

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急成長する動画配信市場、求められる映像ハイライト生成技術

世界の動画配信市場はYoutubeなどの普及を受けて急速に拡大しており、2015年には200億ドルに満たなかった市場規模が2022年には1000億ドルを超えてくると言われています。(引用:総務省 令和2年 情報通信白書

動画配信が活況になるにつれ、そのコンテンツの効率化・自動化の需要が高まりますが、当分野においてもAIの活用が日進月歩で進んでいます。

映像を自動要約する技術として重要な位置を担うのがハイライト生成技術です。ハイライト生成とは、映像において盛り上がったシーンや、目立つシーンを自動抽出する技術で、例えばスポーツで得点が入り盛り上がったシーンや、楽曲演奏におけるサビ部分などの「見せ場」のみを抽出することに活用されています。

フィンランド国オウル市発 AISpotter社

AIを活用したハイライト生成技術を展開する企業の一例としてAISpotter社を紹介します。

AISpotter社は北欧のシリコンバレーと呼ばれるフィンランド国オウル市に本拠を構える、地元オウル大学発のAIスタートアップです。当社の特長として以下が挙げられます。

  • 映像ファイルやストリーミング映像のリアルタイムなハイライト生成に強みを持つ。
  • 自社独自技術によるハイライト生成エンジンをSaaSとして提供する。
  • スポーツ映像やセキュリティカメラ映像のハイライト生成において豊富な市場実績を持つ。
  • AWS、Azure、GCPなどのパブリッククラウドはもちろん、顧客の社内ネットワーク上に実装することも可能。

5秒で映像ハイライトを生成

映像コンテンツの解像度などにも依存しますが、典型的なスポーツ映像の事例では5秒間で映像ハイライトを生成することが出来るようです。(以下 参考動画)

まとめ

  • 動画配信市場は世界的に急成長、過去5年間に4~5倍の市場規模に。
  • ハイライト生成のような映像要約技術への需要は高まり、当分野でもAI活用が進む。
  • フィンランド国オウル市発AISpotterはAIを活用した高速なハイライト生成技術を事業化。

やはり、今の時代、AIの理解とそれを用いたシステムやサービスの設計は必須スキルです。今までAIとは無縁だった人も、是非、学んでいきましょう。今からでも遅いなんてことはありません。

プログラム云々ではなく、まずは上の記事のように、AIで何ができるかをおさえましょう。

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筆者プロフィール
この記事を書いた人
Koki

北欧在住6年のソフトウェアエンジニア。シリコンバレー、プリンストン、バンガロール、ミュンヘンなど世界の主要IT都市スタートアップらとのソフトウェア共同開発を経験。週末は勉強のためブログ執筆。

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